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新型コロナ感染者急増の台湾

3月下旬よりオミクロン株の感染者が急増している台湾。

基隆市飲食店、嘉義市ホテル披露宴、新北市の電子工場、桃園の発電所、新北市中和区のマンションなど同じ時期にクラスターが多発しました。


感染者は連日伸び続け、4月18日の発表では国内感染者数が1日1,390人となり過去最多を更新しました。今年1月1日から4月17日までの感染者数は10,155人。うち中等症状が44人、重症が3人(そのうち2人死亡)で、残り99.54%の感染者は軽症または無症状です。今回はこれまでに分かっている感染状況をお伝えします。

出典:疾管家※2022/4/18LINE配信画像




目次
・大きな感染源となった基隆市クラスターについて
・感染拡大の要因は?地元医師が2つの原因を分析
・蔡英文総統は重症者を最小限にとどめる「災害軽減」を目標に


大きな感染源となった基隆市クラスター


3月下旬、基隆市の飲食店でクラスターが発生しました。

店内には警察官2名、教師とその友人が滞在していました。教師が勤務していた2つの学校では数日間の授業停止となり、教師と生徒合わせて3,194人がPCR検査を行いました。基隆警察では、952人のPCR検査を行い49人が自宅で隔離されました。


検査の結果、飲食店従業員、警察官とその同僚、教師とその教師が務める学校の学生、一般客とその家族の感染が確認されました。これにより基隆市にあるカラオケつきの飲食店は3日間の営業停止、消毒作業・4月1日まで歌唱時のマスク着用必須・従業員のコロナ簡易検査・PCR検査場の設置が行われました。その後も感染者は拡大しており、4月3日の時点でこの飲食店で発生したクラスターによる感染者は、205人にのぼります。

※2022/3/26 基隆市市長 林右昌facebookより(画像はスクリーンショット)




感染拡大の要因は?地元医師が2つの原因を分析


新型コロナのクラスターが様々な場所で発生し、感染拡大が続く台湾。3月25日、地元医師の沈政男氏は2つの可能性があるとFacebookに投稿しました。


1つ目は、検疫が10日間に短縮された後、海外からの感染者からウイルスが漏洩している症例が増えていることです。


2つ目は、新型コロナ感染対策が緩和され、多くの人が油断し感染対策を疎かにした集会が増えたためです。しかし、感染対策を継続すれば、昨年のような感染が制御不能になるようなことはないと述べ、引き続きマスクをしっかり着用した方が良いと述べています。


参考記事:2022/3/25沈政男氏facebook



感染0ではなく重症者を最小限にとどめる「災害軽減」を目標に


蔡英文総統は4月6日のfacebookにて、新型コロナウイルス オミクロン株の急速な感染拡大について、感染予防戦略は完全な感染者0をめざすのではなく、「コロナ災害の減少」をめざす必要があると投稿しました。これは“ウイルスと共存する”ということではなく、効果的な感染予防対策を取るということです。


投稿の中で、現在の目標は「重度の症例をなくし、軽度の症例を効果的に管理・制御する」と表明し、私達の「新台湾方式」は積極的な感染対策を行いながら、徐々に措置を緩和していくことを通じて、台湾の経済発展と人々の通常の生活を考慮に入れることであると強調しました。


台湾方式とは…
感染者0をめざすのではなく重度者をなくし、軽度の症例を効果的に管理・制御すること。積極的な感染対策を行いながら徐々に措置を緩和していく台湾のやり方のことです。


※2022/4/6蔡英文総統facebookより(画像はスクリーンショット)



台湾ノマド担当Sより

新型コロナの感染者が急増していますが、中等症状や重症の方が少ないためか落ち着いて今まで通りの生活を続けているように感じます。しかし、人が多い所や外食を避けたりと感染対策は引き続ききちんと行っている方が多いようです。



上記の情報は台湾政府や台湾の報道機関等が発信した情報を弊社で翻訳して日本の方にお伝えしているものです。誤訳や分かりにくい点がありましたら、順次、修正していきますので、こちらからご連絡ください。


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