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台湾のお茶屋さん「紫金園」の紹介&試飲会

更新日:2023年2月8日

台湾のお茶屋さん「紫金園」の紹介&試飲会


台湾茶は、1800年頃に福建省から茶の樹が台湾北部に持ち込まれたのが始まりです。半発酵させた鳥龍茶がメインですが、緑茶や紅茶も作られています。今回はのまど商店で販売している茶葉の栽培・製造を行う「紫金園」についてご紹介します!


●紫金園とNOMADの出会い

今から15年前にお茶の勉強をするために台湾に来たNOMADスタッフが、天母の高島屋で開催していたお茶の催事で出会ったのが紫金園でした。NOMADスタッフは当時、師範大学の語学学校に通っており、紫金園の店舗が学校の近くだったことから、お店に通うようになりました。紫金園で働く人たちと仲良くなると、ある日、茶園の見学に連れて行ってもらえることに。

阿里山の茶園で生産者の熱心な説明を聞いたNOMADスタッフは、紫金園のお茶に対する情熱を感じ「安心して飲めるお茶」だと確信しました。その後、一年間紫金園の店舗で働く中で、紫金園のお茶を日本の方も飲んで欲しいという想いからオーナーと相談し、正式に日本へ輸出するようになりました。紫金園の台湾茶は「のまど商店」にて取り扱っており、日本からもご購入いただけます!


▼のまど商店オンラインショップ




●お店を紹介!

続いては台北の青田街エリアにある紫金園のお店を紹介します!


紫金園店舗の外観

洗練されたデザインの店内。美しい茶器とお茶がずらりと並んでいます

ゆっくり落ち着いて試飲ができるスペースもあります



紫金園の由来

紫金園の名前の由来がとても素敵なのでご紹介します!



阿里山の日の出は台湾八景の一つに数えられ、
地元の原住民はその日の出を

彩衣を着た花嫁が
彩雲の中に現れ、
金色の光を放っているようだ

と例えました。

阿里山は四季折々の風景が様々な情景を映し出し、
最も美しい「紫にかすんだ黄金の光(紫霞金光)」は、めったに見られない光景です。

紫霞金光は夜明けの山々に曙光が刺し、
まるで天からの恵みが茶樹を育てるように
太陽の光が私達の茶園に優しく降り注ぎます。

お茶を愛する人々が私達のお茶を飲んだとき、
この情景を思い浮かべ、感じていただけるように、
私達は茶園を【紫金園】と名付けました。


紫金園の茶園

台湾中部標高1300~1500m、阿里山の北西側にあります。山々に取り囲まれた環境で、湧き水が集中している地域です。表土の3~5cmは、有機物を多く含んだ腐植層となっており、茶葉を育てるのにとても適した環境です。


紫金園の茶葉

紫金園の安全・安心へのこだわりは、茶葉を育てるところから始まります。化学肥料や農薬を使用しないことで、品質検査機関SGS Taiwan Ltdの437種類の農薬検査を合格しています。植物性の肥料を使い大切に育てられた茶葉は、残留農薬のない安全性の高いお茶です。


今回試飲でいただいた烏龍茶の茶葉。とても綺麗です



●販売している茶葉の種類


紫金園では烏龍茶、紅茶、金萱茶、綠茶、白茶、ギャバロン茶、紫金園がセレクトした老茶など、様々な茶葉を販売しています。ティーバッグの販売もあるので、手軽にお茶を楽しめます。



紫金園の代表的なお茶を紹介します!


烏龍茶:

紫金園特有の烏龍茶は、標高約1300〜1800mの一番の茶区で栽培しています。雲や霧が発生する、いわば雲海の世界で育ちます。水気、湿度、土壌の全が最高の状態で熟成した茶葉は、葉が厚くお茶に含まれる成分も豊かで、半発酵と軽焙煎に適しています。お茶の色は淡く、多層的な奥の深い香りがします。


紅茶:

長年の研究で開発した高海抜型の紅茶を作っています。紫金園は台湾紅茶の中で初めて標高1000mでの栽培を成功させ、現在は標高1300m以上の高山茶から全発酵の紅茶を作っています。濃香で甘く、熟成したフルーツのような香りがあります。


金萱茶:

台湾の金萱茶は標高600〜800mで栽培されることが多いですが、紫金園の金萱茶は標高約1300〜1500mで栽培しています。軽焙煎の金萱茶は口に入れた瞬間に花の香りが溢れ、中焙煎の金萱茶は濃厚なフルーツの香りがします。女性に人気のお茶です。


緑茶:

緑茶は発酵、焙煎、揉捻などの加工を全く加えていないため、阿里山オリジナルの味がします。茶葉は青草の香りがします。



ついに試飲会!

今回は紫金園で台湾茶の冬茶、「大寒烏龍茶」と「小雪金萓茶」の新茶を試飲させていただきました。新茶は新鮮で瑞々しい香りがあります。これが1ヶ月ほど続き、徐々にまろやかで優しい味わいに変化するそうです。


試飲前にスタッフのカヨさんが、

「今年は阿里山の寒暖差が大きかったので、良いお茶が出来ました。期待してください!」

とおっしゃっていて、ノマドスタッフも試飲前からワクワク。


大寒烏龍茶

まずは、大寒烏龍茶からいただきました。大寒烏龍茶は、9月末から12月の寒い時期にゆっくりと成長する冬の烏龍茶です。紫金園の中でも標高の高い(標高1500m)茶畑で作られている生産量が少ない希少な茶葉です。寒い時期に少しずつ成長した茶葉は、甘味成分となるペクチンを豊富に蓄え、飲むと高貴なアロマのような香りが口いっぱいに広がります。「回甘(最初はほろ苦く、後味は甘い)」と言われる後味をいつまでも楽しめます。





カヨさんの所作の一つ一つが美しく、見とれてしまいます。

では、いただきます。大寒烏龍茶の新茶は摘みたてのフレッシュな味わいが口いっぱいに広がります。その後に自然な甘さの後味を感じました。


三煎目をいただいた後の開いた茶葉がとても綺麗で、思わず写真を撮ってしまいました。


小雪金萓茶

次は、小雪金萓茶をいただきました。小雪金萓茶は9月~11月下旬まで育て収穫された冬の金萓茶です。バニラのような甘い乳香がたつのが特徴的です。温暖な気候の台湾でも、9〜11月の阿里山はとても冷えこみます。冬の茶葉は成長が緩やかになり、栄養を溜め込みながら育つため豊かな甘味と香りを楽しめます。



カヨさんによると、気候の影響により、茶葉のできは毎年微妙に異なるそうです。

今年は阿里山の温度差が大きく、冬茶は昨年に比べてまろやかな甘さが強いのだとか!


作られてから一ヶ月程の新茶ですが、落ち着いた味わいで、ミルクのような甘い香りがはっきりとわかりました。


お茶をいただいた後に茶葉を観察してみました。

紫金園の手摘みの茶葉にはしっかりと茎がついています。この茎の部分から甘みが出るそうです。



●茶器の紹介

コロンとしたシルエットが可愛らしい茶壺


お茶を入れるのに欠かせない茶壺。茶壺は陶器と磁器に分けられます。

陶器は気孔があることと、お茶の匂いを吸収する特徴があることから、陶器製の茶壺を使う際は、同じ種類の茶葉専用にして茶壺を育てるのがおすすめです。磁器は匂い移りしにくいので、いろんなお茶を楽しみたい方におすすめです。


紫金園では陶器、磁器の他にも瑠璃や竹製の茶則など、様々な茶器を取り扱っています。






日本人の陶作家、安藤雅信さんの作品もありました



以上、紫金園の紹介でした。

茶葉から茶道具までお茶に関するこだわりが詰まったお店。近くに寄られた際はぜひ足を運んでみてください!


【紫金園 DigniTea】

住所:台北市大安區和平東路一段185號

営業時間:平日10:00~19:00 土日 11:00~19:00(祝日休み)


日本から紫金園のお茶を購入できます!

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