台湾 新型コロナ情報(警戒レベル3緩和ほか)
更新日:2021年7月19日
7月2日より入国から検疫終了までに3度の検査が必要に
中央感染症指揮センターは、デルタ変異株の強力な感染力を考慮して、7月2日正午より入国検査を強化すると発表しました。
1. 空港または港から入国後、「主要な高リスクの国」の旅行歴のある入国者は公費で集中検疫所に14日間滞在します。集中検疫所でPCR検査を行い、検疫期間終了後に再度PCR検査を行い、また検疫期間中の10日目〜12日目までにもう一度「家用快篩(コロナ簡易検査キット)」で検査します。
2. 14日以内に「主要な高リスクの国」への旅行歴がない入国者は、入国時に喉の深部唾液採取とPCR検査に協力して、自費で集中検疫所または防疫ホテルに14日間滞在します。検疫期間が終了する前(検疫日12〜14日目の間)にPCR検査を行い、また検疫期間中の10日目〜12日目までにもう一度「家用快篩(コロナ簡易検査キット)」で検査します。
3. 検査で陽性と判断された全ての入国者について、新型コロナウイルスの種類を判別するため、ウイルスのゲノム解析を行います。
これにより、全ての入国者は入国時のPCR検査と、検疫終了前に再度PCR検査、簡易検査キットの計3回の検査が必要になります。※検査費用はすべて公費です
出典:疾管家※2021/7/1LINE配信画像
参考記事:
台北市内の3つの市場でクラスターが発生
6月中旬〜下旬にかけて、台北の3つの市場で新型コロナウイルスのクラスターが発生しました。
7月5日時点で、萬大第一市場で96人、濱江第二市場で23人、環南市場では113人の感染者を確認しています。
立て続けに起きた市場でのクラスターですが、調査によると台北市全体に果物や野菜などの農産物を輸送・卸売している台北農産物輸送販売会社の社員から周辺の卸売市場や小売卸売市場の屋台で働く人々に感染が広がったそうです。
台北市政府は6月21日に、北農と卸売市場で3,000〜4,000人のコロナ検査を行い、陰性であった方はできるだけ早くワクチンを接種することを計画していると発表しました。
クラスターは発生しましたが、果物や野菜の供給にはほとんど影響はなく、感染が確認された小売店は清掃と消毒のために3日間閉鎖したと述べています。
この3つの市場に対して、中央感染症指揮センターは感染拡大を防ぐため以下のような対策を発表しました。
1. 「市場プロジェクト」の開始により、卸売市場の従業員の安全を確保するため、コロナ検査を実施し、できるだけ早くコミュニティの感染リスクを回避するようにします。
2. 6月24日から6月20日以降に発行された、新型コロナウイルス陰性証明書を持たない場合全ての従業員は市場の出入りを禁止する。また、検査終了後はワクチン接種が義務付けられます。
3. 台北・新北市の卸売場の全従業員に簡易検査を促すために、市場の近くに簡易検査所を設置します。プロジェクトの終了後は近くの住民が利用できるようにします。
4. 検査のスピードを上げる、偽陰性や偽陽性を減らすためにPCR検査のみを行うことをおすすめします。陽性だった場合は、地方自治体の保健所に追跡調査と接触者のリストアップを依頼し、衛生福利部疾病管制署への資料提供も求め、同署から陽性者や接触者の居住する県や市に資料を転送します。
5. 台北市新北市の卸売市場のトラック運転手と梱包作業員が市場に短時間滞在することを考慮し、その方たちの簡易検査、疫学調査とワクチン接種は、台北農産物輸送販売会社より名簿を提供してもらい、中央感染症指揮センターから各居住地の県・市の自治体・に転送して行わせる。
6. 台北市新北市の卸売市場の従業員へのワクチン接種を優先させる。必要なワクチンは中央感染症指揮センターから提供されます。
また、台北農産物輸送販売会社はスーパーマーケットに販売されている野菜は専門家によって検査されており、包装されている袋にもウイルスは残っておりません。野菜も包装前に洗浄されていますので安心してくださいとアピールしています。
参考記事:
7月26日まで警戒レベル3を再延長
7月8日、中央感染症指揮センターは、国民の協力により感染拡大は抑えられているものの依然として国内感染が確認されているため、台湾全土での新型コロナウイルスの警戒レベル3を7月26日まで延長し、7月13日からいくつかの措置を緩和することを発表しました。
緩和の対象となる場所では条件付きで利用することが可能になります。
<緩和する対策>
①条件付きで緩和する場所(地方自治体は必要に応じて感染対策を随時調整する必要があります)
(1) 屋外:国立公園、国立景観地域、遊園地、レジャーファーム、森林レクリエーション場、植物園、文化公園、学校の校庭、教習所
(2) 屋内:美術館、博物館、映画館、演劇場(無観客)、社会教育機関、文化センター
(3) 屋内および屋外のスポーツ会場(プールを除く)、ゴルフコース
(4) 飲食店(レストラン、伝統的な市場と夜市、デパートのフードコート、フードエリア)は、使用のための中央感染症指揮センターのガイドラインに準拠します
(5) 国内の9人未満のグループツアー、ドラマ・映画撮影
上記の場所はガイドラインに従う必要があります。
(1) 実連制(名前と連絡先の申告)を取る、出入り口の集約管理、人の流れの管理
(2) ソーシャルディスタンスの保持、飲食以外は必ずマスクを着用
(3) 従業員の健康管理と感染が確認された場合の迅速な対応
<今後も閉鎖する必要がある場所>
(1)レジャーおよび娯楽施設:
カラオケホール、ダンスホール、ナイトクラブ、クラブ、バー、ラウンジ、ビデオボックス(MTV)、カラオケボックス(KTV)、理容院、指圧・マッサージ店、フィットネス&レジャーセンター(指圧やサウナなどの施設を提供するビューティーサロン等を含む)、ボーリング場、ビリヤード場、屋内ゴルフ練習場、レクリエーション会場、ゲームセンター、ネットカフェ、麻雀荘、UFOキャッチャー専門店、エビ釣り場、ボードゲーム専門店及びその他の類似会場
(2)教育・学習場所:
コミュニティカレッジ、シニア学習センター、トレーニング教室(教習所を除く)、自習室その他の類似会場
(3)展示会および競技会:
展示会場、プールなど
出典:疾管家※2021/7/8LINE配信画像
参考記事:
記事担当者:台湾ノマド担当Sより
警戒レベル3の継続が発表されましたが、映画館や美術館など一部の場所では条件付きで営業が再開されました。感染者数も徐々に減ってきており希望が持てるようになりましたが、まだまだ気を緩めることはできません。
上記の情報は台湾政府や台湾の報道機関等が発信した情報を弊社で翻訳して日本の方にお伝えしているものです。誤訳や分かりにくい点がありましたら、順次、修正していきますので、こちらからご連絡ください。
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