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台湾 新型コロナワクチン情報 (接種状況 後編)

台湾のワクチン接種者は6月20日時点で1,541,732人です。今回は中央感染症指揮センターより発表があった、これまでの接種の状況やワクチンについて紹介します。

※画像はGoogle新聞 スクリーンショットより



6月2日

ワクチン大規模接種を推進

中央感染症指揮センターは6月2日、台湾人の健康を守り一刻も早く集団免疫を獲得できるようにするため、新型コロナウイルスワクチンの大規模接種を推進し、維持管理業務を継続すると述べました。


1.引き続き、新型コロナウイルスワクチンが摂取できる契約医療機関を拡大し、診療所でも接種サービスの提供を始めます。

2.「COVID-19ワクチン接種会場の設置に関するガイドライン」を策定し、地域の接種会場、大規模な接種会場、アウトリーチサービス(出張サービス)を含むその他の接種会場の設置を促進します。また、医療機関と衛生福利部(厚生省に相当)看護・健康保健局の人員を通じて、共同で立ち上げ作業を支援するワクチン接種看護チームの人材を募集します。
将来的には公的機関、軍の駐屯地および企業は早期保護を得るために予防接種を手配するアウトリーチサービスを使用できます。

3.「ワクチン接種予約プラットフォーム」を設置し、国民に予約サービス(ネット、アプリ、コンビニなど)を提供し、予防接種の利便性を向上させます。
 



6月4日

日本が台湾にワクチンを提供

6月4日、日本政府よりアストラゼネカ社製ワクチン124万回分が台湾へ提供されました。今回のワクチン提供は、台湾内での新型コロナ感染拡大とワクチン供給不足を受けて、5月28日に日本で提供案が明らかになってから、わずか1週間という異例のスピードで実現しました。これを受けて、台湾の蔡英文総統は、自身のTwitter内にて下記のようにコメントしました。

・5月28日 蔡英文総統のTwitter

台日の絆は、ワクチンが人々に免疫力を与えるように、民主主義国家同士が協力を通じてお互いのガバナンスを強化できることを示しています。困難な時代を、支え合ってともに切り抜けようという姿勢がこれまでにも増して鮮明になったとうれしく思っています。その深い友情に、心から感謝します。

・ワクチンが到着した6月4日には、下記のコメントと動画を発表

言葉では言い尽くせないほど感謝しています。
これからはワクチンの生産と接種を着実に進めていき、すべての台湾国民、そして世界の人々がパンデミックの恐怖から解放されるまで、我々は努力しなければなりません。頑張りましょう!

また、台湾のシンボル台北101では、ワクチン提供に対する感謝の気持ちを伝える特別ライトアップが行われました。「コロナの感染拡大を共に防止」「台湾と日本の友好は永遠に続く」「台湾と日本が手を繋いでいく」「台湾と日本の絆、感謝の気持ち」という言葉が映し出されました。


※台北101の写真や動画は聯合新聞網のサイトよりご覧ください


6月6日

アメリカが台湾にワクチンを提供

6月6日、アメリカの上院議員ミー・ダックワース氏やダン・サリバン氏、クリストファー・クーンズ氏らが台湾を訪問。新型コロナウイルスの感染が拡大している台湾に75万回分のワクチンを援助すると発表しました。


上院議員のサリバンさんは“台湾からの愛”とプリントされたマスクを着用しており、台湾はアメリカに1000万枚以上のマスクを提供してくれたと述べました。蔡英文総統は、アメリカの支援に感謝し「ワクチンは台湾にとって恵みの雨です」と述べました。


またアメリカのバイデン大統領は6月3日、新型コロナウイルスワクチンを今月中に少なくとも8000万回分を世界に供給すると発表し、台湾のほか、アジアや中南米、アフリカの国々に提供する予定です。

※6月20日にアメリカよりモデルナ社製ワクチン250万回分が到着しました


6月7日

公費ワクチン接種が全面的に無料に

中央感染症指揮センターは6月7日より、契約医療機関に対して公費ワクチン接種を全て無料で提供するよう要請したと発表しました。

以前は公費接種ワクチンの場合でも、登録料、検査料、注射料などは自己負担となっていましたが、7日から無料になります。


現時点で利用可能な公費によるワクチンは医療関係者、優先順位1〜3位(医療従事者・政府の防疫関係者・高リスク、最前線の業務従事者)までの台北市・新北市で1回目のワクチン接種を受けていない、感染対策の従事者、およびその他優先接種者です。それ以外の地域ではワクチン接種を受けていない1位の医療関係者を対象とし、ワクチン接種の進捗状況に応じて、2位・3位を対象に徐々に接種を開始します。その他のまだ行われていない公費ワクチン接種も可能な限り早く開始されます。

中央感染症指揮センターの発表では、優先順位8位までが接種の受付可能としていましたが、6月上旬時点では優先順位1~3位が優先的に受けている状態でした。


6月9日

公費ワクチン接種対象者優先順位の調整

中央感染症指揮センターは、できるだけ早く免疫を得て感染拡大を抑えるため、6月9日から新型コロナウイルスのワクチン優先順位を調整すると発表しました。

新しく調整された優先順位は以下のとおりです。


1. 医療機関での医療従事者
2. 国・地方公共団体の防疫関係者
3. リスクの高い最前線の従業員
4. 特別な事情により海外に行かなければならない方
5. 施設および社会福祉の介護者および受給者
6. 75歳以上の高齢者
7. 国家の安全と社会の秩序を維持する業務従事者
8. 65〜74歳の高齢者
9. 19〜64歳の高リスク疾患、希少疾患、重症を負った方
10. 50〜64歳以上の成人

日本から寄付された124万回分のAZワクチンは順次各地に配布され、6月12日から接種が開始されます。「優先順位1〜3位に分類されまだ初回のワクチン接種を受けていない方」「介護施設の職員・入居者」「透析患者」「75歳以上の高齢者」が優先的に接種される予定です。

出典:疾管家※2021/6/9LINE配信画像



台湾ノマド担当Sより

感染が拡大している台湾。ワクチンの接種が急務となっておりますが、今回の優先順位調整により重症化率の高い75歳以上の高齢者が優先されるようになりました。一般の方への接種はまだしばらく時間がかかりそうです。



上記の情報は台湾政府や台湾の報道機関等が発信した情報を弊社で翻訳して日本の方にお伝えしているものです。誤訳や分かりにくい点がありましたら、順次、修正していきますので、こちらからご連絡ください。


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